DVを繰り返さないために
加害者ができること、被害者ができること

DVを繰り返さないために加害者ができること

 

DV(ドメスティック・バイオレンス)は複雑な問題で、深く染み付いた行動や態度に起因していることが大半です。暴力の連鎖を断ち切るには、加害者が自分の人生を大きく変える強い決意をする必要があります。ここでは、DVを繰り返さないための具体的な方法をいくつか説明します。

問題を認識する

最初のステップは、加害者が自分の虐待行為に対する責任を認識し、受け入れることです。そのためには、自分の行動が間違いであり、有害であったことを自他共に認めることが必要です。(これが難しいと思う方は後述の【補足1】を参考にしてください)

専門家の助けを求める

加害者は、DVやアンガーマネジメントを専門とするセラピストやカウンセラーなどの専門家と協力することが不可欠です。これらの専門家は、加害者が自分の行動の根本的な原因を理解し、変化のための戦略を立てるのを助けることができます。

支援団体に参加する

支援グループに参加することで、加害者は自分の経験を共有し、同じような問題に直面した人たちから学ぶことができる安全な空間を得ることができます。これにより、加害者は新たな視点を得て、変化への旅を支援するためのサポートネットワークを構築することができます。

健全な対処法を身につける

加害者は、自分の感情やストレスを健全な方法で管理する方法を学ぶ必要があります。これには、リラックス法を実践する、体を動かす、趣味を見つける、支えてくれる友人や家族とつながる、などが考えられます。

コミュニケーション・スキル
を向上させる

効果的なコミュニケーション技術を学ぶことで、加害者が暴力や操作に頼ることなく、自分の感情やニーズを表現することができます。積極的な傾聴、自己主張、共感はすべて、健全な人間関係を育むために重要なスキルです。

境界線を確立する

加害者は、パートナーと協力して、二人の関係に明確で健全な境界線を確立する必要があります。これには、互いのプライバシー、パーソナルスペース、および感情的なニーズを尊重することが含まれます。

自分自身を教育する

虐待的な関係における権力と支配の力学を理解することは、加害者が自分自身の行動パターンを特定し、変化に向けて努力するのに役立ちます。本を読んだり、ワークショップに参加したり、教育プログラムに参加したりすることで、DVの本質について貴重な洞察を得ることができます。

共感と思いやりを育む

パートナーへの共感と思いやりを育むことは、加害者が自分の行動の影響を理解し、より深い責任感を育むのに役立ちます。

進展と挫折を監視する

変化には時間と努力が必要であり、加害者は、途中で挫折することを覚悟しなければなりません。定期的に進捗状況を評価し、信頼できる人にフィードバックを求めることは、加害者が軌道修正し、必要に応じて戦略を調整するのに役立ちます。

長期的な変化にコミットする

DVの連鎖を断ち切るには、継続的な努力と献身が必要です。加害者は、自己の成長に専念し、進歩を維持するために支援やリソースを求め続けなければなりません。

上記のステップは網羅的なものではなく、すべての人に適しているわけではないことを認識することが重要です。変化への道のりは人それぞれであり、最も適切で効果的な介入方法を採用するためには、専門家の指導を受けることが重要です。

DVを繰り返さないために被害者ができること

 

加害者側に変化の主な責任がある一方で、被害者がそのプロセスをサポートできる方法もあります。しかし、被害者の安全と幸福が常に第一であり、虐待的な状況にとどまることを義務だと感じたり、自分自身を危険にさらしたりしてはならないことを優先することが重要です。ここでは、加害者がDVを繰り返さないようにするために、被害者ができることをいくつか紹介します。

明確な境界線を設定する

自分のニーズ、限界、関係における期待などを明確に伝えます。加害者にも、どのような行為が許されないか、境界線が破られた場合の結果を理解してもらいましょう。(これが難しいと思う方は後述の【補足2】を参考にしてください)

専門家の助けを得るよう勧める

加害者に、セラピーやカウンセリング、DVやアンガーマネジメントを専門とするサポートグループなど、専門家の助けを求めるよう、やさしく勧めます。

サポートを提供する

加害者が変わろうとする努力に共感と理解を示しつつも、自分の行動に対する責任を持つようにします。加害者の積極的な行動を強化し、自己成長のために努力を続けるよう励ましましょう。

コミュニケーションを改善する

積極的な傾聴、自己主張、建設的な感情表現など、より健全なコミュニケーションパターンを身につけるために協力しましょう。

自分自身を教育する

ドメスティック・バイオレンスの力学を理解し、より健全な関係を築く方法を理解するための教育資料、ワークショップ、プログラムに参加しましょう。

カップルセラピーを受ける

状況が許し、被害者が安全だと感じるなら、ドメスティック・バイオレンスに対処した経験のある専門家のもとで、カップル・セラピーを受けることを検討します。これは、両者が協力して、虐待行為につながる根本的な問題を特定し、それに対処するのに役立ちます。

安全計画を立てる

加害者が再び虐待行為をするようになった場合に取るべき措置をまとめた安全計画を一緒に作ります。これには、警告サインの確認、安全な場所の決定、被害者のための支援ネットワークの確立などが含まれます。

被害者の安全と幸福が最優先事項であることを繰り返し説明することが重要です。被害者が危険を感じたり、加害者が本気で変わろうとしない場合、被害者は自分の身を守ることを優先し、友人や家族、DVホットラインやシェルターなどの専門機関に助けを求めることを検討すべきです。

【補足1】

 

DV加害者が自分の行為が間違っていて有害であったことを認めるのに苦労している場合、自己認識と説明責任を育むためにできることがあります。以下はその方法です。

 

専門家の助けを求める: DVやアンガーマネジメントを専門とするセラピスト、カウンセラー、サポートグループと関わることで、加害者が否定する理由を探り、自分の行為についてより深く理解することができます。

 

自己反省に取り組む: 加害者は、自分の行動、感情、行動の結果について振り返る時間を取るべきです。日記を書いたり、自己認識に焦点を当てたガイド付き瞑想に参加したりすることは、このプロセスで役立つツールになるかもしれません。

 

自分自身を教育する: ドメスティック・バイオレンスや健全な人間関係についての本や記事を読んだり、ワークショップやセミナーに参加したりすることは、加害者が虐待の力学や自分の行動が引き起こした害についてより理解するのに役立ちます。

 

共感力を養う:加害者は、自分の行動がパートナーに与えた影響を考えることで、被害者への共感力を養うよう努めるべきです。「このような扱いを受けたらどう感じるか」「私の行動はパートナーの幸福にどう影響するか」などの質問を自分に投げかけることができます。

 

他の人の体験談を聞く: DVの生存者や改心した加害者の個人的な話を聞くことで、他の人の体験とつながり、自分の行動によって引き起こされる害を認識することができます。

 

責任を取る: 加害者は、言い訳や責任転嫁をすることなく、自分の行動に責任を持ち、自分が引き起こした被害を認める練習をする必要があります。

 

フィードバックに耳を傾ける: 加害者は、友人、家族、セラピスト、サポートグループのメンバーなど、周囲の人からのフィードバックに耳を傾け、そのフィードバックを変化のきっかけとして活用することを厭わないようにしましょう。

 

忍耐と忍耐を実践する: 変化には時間がかかるので、加害者は、途中で挫折したり、困難に直面したりすることを覚悟しなければなりません。自分の有害な行動を認め、変化に向けて努力することに、忍耐強く、粘り強く取り組むことが重要です。

 

変化は最終的には加害者の中から生まれるものであり、特定のアプローチが効果的である保証はないことを忘れてはなりません。また、被害者と関係者の安全と幸福を常に最優先する必要があります。

【補足2】

 

DV加害者に容認できない行動や境界線違反の結果を理解させるのは難しいことですが、理解と説明責任を促すのに効果的な方法がいくつかあります。

 

明確で具体的であること:どのような行動が許されないのか、なぜ許されないのかを明確に伝えます。過去の具体的な例を挙げ、その行為があなたや他の人に与えた影響を説明します。

 

境界線を設定する: まず、関係における“許容される行動”について明確かつ一貫した境界線を設定します。この境界線についてオープンに話し合い、境界線を越えた場合の結果を加害者に理解してもらいます。

 

非難することのない言葉を使う: 許されない行為について話し合うときは、非難するのではなく、その行為自体に焦点を当てましょう。そうすることで、理解し合える雰囲気が生まれ、防衛本能を抑えることができます。

 

肯定的な行動を強化する: 加害者が肯定的な行動をとり、あなたの境界を尊重した場合、褒め、認めましょう。そうすることで、継続的な前向きな変化を促し、境界線を尊重することの利点を理解させることができます。

 

専門家の助けを求める: 加害者に、DV専門のセラピスト、カウンセラー、支援グループなどの専門家の助けを求めるよう促しましょう。専門家は、加害者が自分の行動を理解し、境界線を尊重することの重要性を理解するよう導くことができます。

 

教育資源を提供する: ドメスティック・バイオレンスや健全な人間関係についての本や記事、動画などを共有します。これらの資料は、加害者が虐待の力学と境界線を尊重することの重要性をよりよく理解するのに役立ちます。

 

共感を促す:加害者が自分の行動がパートナーや他の人に与える影響を考慮するよう促し、共感を深めるのを助けます。例えば、"あなたの行動がパートナーをどのように感じさせたと思いますか?"、"誰かにそのように扱われたらどう感じますか?"など、自省を促す質問をします。

 

忍耐強く、根気よく: 変化には時間がかかるので、このような会話を何度も繰り返す必要があるかもしれません。忍耐強く、一貫したアプローチを続ける一方で、自分の安全と幸福を優先させるようにしましょう。

 

このプロセスを通じて、あなたの安全と幸福を優先させることが重要です。あなたが危険を感じたり、加害者が自分の行動を認めない、あるいは変えようとしない場合は、友人や家族、あるいはDVホットラインやシェルターなどの専門的なリソースにサポートを求めることを検討してください。

 

それでもDV・モラハラにお困りなら

SIAPROJECT代表の木村です。
あなたのお悩みを解決します。​

 

ホームページで公開している内容は、階段にたとえるなら一段目のようなものです。

 

最低限知っておいていただきたい内容だけを公開していて、“普通を超える内容”は公開していません。

 

二段目→三段目→……とステップアップしていくことで、DVやモラハラがしっかりと解消に向かうのですが、二段目以降は非公開で提供しています。

 

なぜ、二段目以降を(普通を超える内容を)非公開にしているのか? その理由は、普通ではない内容は一般の方に誤解されやすいですし、素人の方が下手に応用すると危険だからです。

 

今これを読んでいるあなたが加害者であっても被害者であっても、本気でDVやモラハラの改善に取り組む決意があるなら私がお手伝いします。

 

「普通ではないことをするから、普通ではない効果が出る」

 

この考え方に賛同できる方のみ、SIAPROJECTの有料サポート「エンパシーセッションプログラム」をご検討ください。エンパシーセッションプログラムは良い意味で普通のサポートではありませんので、普通に納得できる内容だけを求める方には他所のサポートをおすすめします。

 

今、DVやモラハラで悩んでいる方に特にお伝えしておきたいことは、知識だけではどうにもならない点もあることです。

 

DVやモラハラの発生パターンや改善方法がわかっても、実際に改善に向けて取り組んでいると心が折れそうになることもあるでしょう。DVやモラハラの改善では一時的に悪化することもありますし、絶望的な気分になってすべてをあきらめたくなることもあるはずです。

 

そんなときにプロのサポートを継続的に受けていると心の支えになり、間違った方向に行かずに済み、安定的にDV・モラハラの改善を進めることができます。プロのサポートを受けることには、そういったメリットがあることも覚えておいてください。

 

「DV・モラハラからの完全な脱却」は何年も継続してはじめて成功するものですし、一度おさまっても再び暴力的になることはよくあります。英会話スクールに申し込んで英語学習を確実に継続できるように自分を追いこむように、DV・モラハラ改善でもプロのサポートに申し込んでDVモラハラ改善を確実に継続できるように自分を追いこむことに価値があります。

 

継続を確実にするためにも、プロの力を借りることが重要です。ちょっとやそっとの勉強でDVやモラハラの改善に成功できると思っているなら大間違いですので、その点は甘くかんがえないように気をつけてください。

 

甘くかんがえないように注意していただきたい点は、一流の専門家の非公開知識と技術についてもです。

 

SIAPROJECTは10年以上活動していますが、代表の木村優一は365日休みなしで働いています。お盆休みもお正月休みもGWもなし。10年以上ずっとです。プライベートで旅行するときでも必ずノートパソコンとポケットWi-Fiを持ち歩き、旅先のホテルで必ず仕事します。暇さえあれば世界中から(特に欧米から)研究成果などを入手し、専門家として一流でありつづけるために日々学び、技術に磨きをかけています。

 

そうして日々、高みを目指していると、非公開の独自のノウハウも生まれます。「こうすればDVやモラハラが奇跡的に解消し、元通り以上の幸せなカップルになれるぞ!」とわかることもあり、それをSIAPROJECT内部(と言うより木村優一の頭のなか)に蓄積しているのです。

 

そのような非公開の独自のノウハウは、AI(人工知能)が学習していません。例えば、ChatGPTのようなものに質問しても、非公開のものまでは学習していないので出てこないのです。

 

もちろん、エンパシーセッションプログラムでは、そうした非公開の独自ノウハウもフル活用してサポートしています。詳しいことは話せませんが、AIが絶対できないサポートを提供しています。

 

一流の専門家のサポートが受けられるのは、今だけかもしれません。今は私(木村優一)がエンパシーセッションプログラムを行なっていますが、先ほど書いたとおり、私は10年以上ずっと休みなしで働いてきましたので、ある時点から弟子のような人達にまかせるかもしれません。そうなったら、私からのサポートは受けたくても受けられないことになります。

 

「ずっと休みなしで働いてきたから引退してのんびり過ごします。今後は弟子のサポートを受けてください」

 

とお知らせがあったら、そこでみなさんと私はお別れです(笑)。もちろん、弟子のような人達もがんばってくれると思いますが、私とは違うサポートになると思います。

 

今は、SIAPROJECT代表の私(木村優一)がエンパシーセッションプログラムを行なっています。(←この文章が消されていなければ、木村優一がサポートを提供しています)

 

いつまであるかわからないチャンスですので、エンパシーセッションプログラムへのお申込みを検討されている場合は、お早めのご検討をおすすめします。

 

 

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